2016年12月5日月曜日

訃報

11月28日未明 
父が78歳の生涯を終えました

入院中は熱や痛みと闘い続けておりましたが
最期は大変よい顔をして旅立っていきました

家族一同出来る限り寄り添うことができ
葬儀には父を慕う方々が駆けつけてくださり
うれしい再会と出会いの中で
大変温かく心癒される時間をいただきました

実務的な慌ただしさが落ち着くにつれ
不意に押し寄せる思いもありますが

そのままに受け止め
存分に身を浸し
感謝を糧に邁進したいと思います



年頭のご挨拶は失礼させていただきますが
例年 年賀状をお送りくださいます皆様には
変わらず近況などお寄せいただけましたら励みとなります

新住所のお知らせは今月中旬頃の発送になるかと思いますが
旧住所宛てでも転送されます
これまでと同様 お力添えくださいますようお願い申し上げます

本格的な寒さに向かう折
皆様にはくれぐれもご自愛のほどお祈りいたします




12月1日告別式
雨予報だったのに会場に着いたら虹が出て
雲間には青空
穏やかな薄日射す中の野辺送りでした


*******

この度は膵臓癌との診断で始まった闘病でしたが
父が実際に闘ったのは手術の折の感染による肝膿瘍という余病でした


肝臓自体はメスを入れていない部位でしたが
弱っていたために体内に一般的に存在する菌が飛んだとのこと

栄養と体力で克服できる範囲であると医師は思っていたようです
確かに父は幾たびも周囲を驚かすほどの底力を発揮し
三度もICUから生還しました

けれどいかんせん、実際上の身体は若くなかった

10月半ばには進行性核上性麻痺という
パーキンソン病に似た難病も診断され
症状の進行とリハビリへの影響が案じられる中

肝臓の炎症からくる高熱による痛みと闘い
肝臓の膿を出すための挿管部の痛みと闘い・・・
我慢強く、父らしく、容体ままならないながらも望むように生ききりました

最後の日まで覚醒の波はありながらも意識はありました
自ら話せないながらもこちらの言うことは理解でき
時によって頷き返してくれること家族にとっての救いでした

面白いこともたくさんあったのです
笑い混じりの付き添いでした

こうすればよかったと反省することがないわけではないですが
最期までいろんなことを教え気づかせてくれたことへの感謝の方が勝ります

どうしたってまだまだな自分
引き続き精進するほかなし

前に進みつつ、書き留めておきたいことを
また綴りたいと思います