2016年6月13日月曜日

『大坊珈琲店』

映画「A FILM ABOUT COFFEE」で
生産者、バイヤー、コーヒーショップのオーナーたちの想いが語られ
スペシャルティコーヒーやエスプレッソなど
現在の世界の様々なコーヒーシーンが紹介される中に

東京・青山にあった「大坊珈琲店」(2013年ビルの解体で閉店)が登場する
というのも楽しみにしていたことでした

その名店とオーナー・大坊勝次さんのことは
「ほぼ日」の糸井さんとの対談 の範囲でしか存じないのだけれど

その閉店の折に出版されたという著書は、
励みに、とか、憧れ、として手元に置くというのは違うような
(大坊さんの本意ではないかもしれないけれど
だいぶ畏れ多いような特別な存在で

書店で手に取っては棚に返し、を繰り返していました


『大坊珈琲店』大坊勝次 著

この機に合わせて スミマセン 借りてきておりました(。-_-。)

上映会から帰って一気に読みました
映画で拝見した「大坊さん」と店内のたたずまいを思い出しながら

著書ではご本人はコーヒーを淹れる時は「固まる」と表現されるのだけど
固まっているのはネルに乗せたコーヒーの粉にお湯を注いでいる時のことで

あとは、カップを選び、セッティングを済ませ、
豆のを天秤で計って挽き、きちりと静かに、ためらいなく、流れるように
動いておられるような・・・

おそらくは店内の様々なことに意識を配りながら


そんな「動く大坊さん」と、店内の空気を
映画で感じることができてよかったです


そしてすっかり失念していたのですが
大坊さんは盛岡のお生まれでした!

ナイスタイミング!
先ごろからの 盛岡LOVE(*´∀`*)は、ここにもつながるのでした


******

観るのによい時
読むのによい時があるね

「偶然」を生かせるタイミグを
引き寄せ、掴め


映画を観たあと、いそいそと帰って淹れたのは
少し前に帰省した折に訪ねた
十日町は mealcraft さんの季節のブレンド
「ベリーローズ」

その日は、両親と十日町の美術館まで
父にとっては1年ぶりの遠出ドライブ

シートを起こして座り続けるのはまだ疲れるみたいだったけれど
ようやく車の振動が傷にひびかなくなったのだとか

美術館に着いた時は
しばらくソファーに横になっていたけれど
帰路はエントランスから駐車場まで歩けたし
出かけられるようになって本当によかった

あちこちできれいなバラが咲き誇る季節のブレンド「ベリーローズ」
例年いただいていると思うけれど
今年のは殊のほか香り高く、美味しいと思いました

至福の珈琲に感謝


2016年6月12日日曜日

映画「A FILM ABOUT COFFEE」

世界各地でコーヒー愛好者による上映活動が行われているというドキュメンタリー映画

郡山は「コーヒーギャラリー」さんの呼びかけで開催された上映会で
拝見することができました



コーヒーを神聖化しすぎてないかしらと思うような冒頭でしたが

産地の様子が示されていくにつけ
コーヒー豆が、人の手と躰を酷使した労働の賜物であることが
リアルに伝わってきて

愛おしさなのか、尊さなのか、なんともいえない気持ちで
目の奥がじんとなったり

豆の精製過程が映された中では
洗って皮から取り出した豆を発酵させ、
素足で揉むようにして粘液を取り除く作業をする時に
足踏みをしながら唄って踊っているシーンがあって
酒造りと同じなのだねぇ(*´∀`*) と愉しくなったり

どの一コマも見逃したくなくて
食い入るようにしてスクリーンを見つめました

映画の中でも特化して取り上げられていた
「スペシャルティーコーヒー」については賛否もあるところで
様々な見解を含め、この映画のことを話せるひとがいたらいいのにと
観ながら思っていました

相方は仕事なので来ておらず
会場には見知った顔のひとつもなく

感想を聞いてみたい知人の顔が幾人も浮かびます
珈琲屋の店主な方々は、どう観るだろう
珈琲好きな友人たちは、今はどこのコーヒーを飲んでいるだろう

心地よい鑑賞の余韻でした

上映前のワンドリンクサービスでいただいた
福久栄コーヒーさんの水出しアイスコーヒーも
鑑賞中うれしい余韻をまとわせてくれたけど
上映後は映画の余韻いっぱいにいそいそと帰宅

会場に語らうひとのなき私がしたいこと
①自宅にあるお気に入りのコーヒーを飲むこと
②ちょうど借りてきているアノ方の本を読むこと

つづく

2016年6月9日木曜日

6/8 猫魔ヶ岳③猫石・磐梯山

「猫石」は猫魔ヶ岳となりの小山の上にありました

猫魔ヶ岳山頂からぐんぐん下って、
ガサガサ・ザバーン現場を過ぎたところで再び登り道・・・になったところで
道先を偵察に行っていた相方が「猫石あったぞーー」と戻ってきて

興奮冷めやらぬ私は 「今、なんか居たんだよ☆」 と報告しながら
しばらく登ると、でーーん とありました、猫石!


どのあたりが猫なのか?
大きさのほどもこの画像では伝わりませんが・・・


こんな感じ?
へばりついていないとちょとコワイ


こちらは高いとこ平気

前回、霧に覆われたこの岩で
「猫一匹いやしねぇ(-_-)」とぼやいた瞬間
そうその瞬間!

スタスタスタ・・・ と
「金色のイキモノ」が現れピタリと一瞬立ち止まって
去って行ったという。。。

「猫ぐらいおるで(⁼ ̄ー ̄⁼)フン」 と言ったかどうか
いや猫ではないらしいのだけど、それなら一体何やつだったのか・・・

彼の中の魔猫伝説



ご飯を食べている間にどんどん雲は晴れ
前回は全く見れなかったという雄国沼湿原の眺望もバッチリ
周囲ぐるりを見渡せました


猪苗代湖方面


左の三角が猫魔ヶ岳、右奥の三角が磐梯山


帰路は霧もすっかり晴れて
猫魔ヶ岳山頂に戻って振り返ると、猫石も雄国沼湿原もしっかりと

小山の上にぴょこっと見えるのが猫石
トトロと小トトロ的?


猫魔ヶ岳山頂からの磐梯山

下りしばらくはちょいちょい枝の間から磐梯山が見えるので
そうか見守られながら登って来たのかとうれしくなる


郡山と新潟の間にある磐梯山
郡山の住まいから眺めれば、あの向こうに新潟があると思い
新潟県側から見れば、今はあの向こうに帰る場所がある、と思う


立ちはだかるのでなく、大きくすそ野を広げ
恵みを与え、迎え入れ、つないでくれる山


ヌシ的ブナに行きと帰りとあいさつをする


無事の下山を見守ってもらう


with 磐梯山



2016年6月8日水曜日

6/8 猫魔ヶ岳②ガサガサ・ザバーン

猫魔ヶ岳山頂から「猫石」へ続くとおぼしき道は
せっかく登った頂きから
階段状にグングン下へ向かっています

相方は、二度目だし ※
迷うわけもなし ※
と、この日は地図を持ってこなかったのだけど ※ (※ダメポイント

この道で合ってる? このまま湿原まで下ってしまわない?と
いぶかしがり出した私につられ

こんなに下りが続くのだったかな?
前回は五里霧中だったからな、と
にわかに記憶に自信がなくなる相方

「ちょっと先を見てくる」と駆け下りて行った
遠ざかる鈴の音を、ゆっくりとマイペースでついていく

こういうことはたまにある
菅名岳の渓流沿いで一人になった時は一番ドキドキした

山の中でぽつねんとひとりになるのは心細くて好まないけれど
たまにそういう状況になっておく必要はあると思う

ひとりで山へ行こうとは思わないけれど
頼るべなく自然の中に身を置く訓練、は大事な気がする

二人でしゃべりながら歩く時よりも
周囲の気配に「氣」が向かう

五感が開いていくのを感じる

簡単に 負けるな自分

鳥の声
虫の声

蝉の声なのか
猫の「ニャー」に濁点をつけたような鳴き声が
ミギャーミギャーとずーっと聞こえるので猫魔ヶ岳などという名がついたのか?
などと、

すでにこの山名の由来は諸説ある中に新たな説を打ち出した
さっきまでの二人の道中を思い返していたら少し楽しくなって

あと何段かで明るい平地に下り着く~♪ と思った瞬間


右前方の竹藪の中で ガサガサガサ Σ(゚д゚lll)??? 
ガサバキガサガサバキ (ll゚Д゚ノ)ノ来る? ザバーーン。。。 


しーーん。。。(゚◇゚;)????


その間、わずか数秒のこと
 

それがなんだったのか
姿は見えなかったので断言はできないのだけれど

これまで聞いたことのないボリュームのガサガサ音は
鳥や小動物でないことは確か

山菜取り?と思うほど人間サイズが茂みを移動するような音だった
(ネマガリタケのたっぷり詰まったリュックを担いだ人ともすれ違っていた

だけど、山菜取りの人だと思うのは希望的推測だろう
ということも同時に自覚したくらい

藪を揺すり枝が折れる音は荒々しく
そしてそれが人間なら、多分、
水に飛び込むようなザパーンと直後の静寂は、ナイ

・・・いうことは、猪か・・・熊(;゚ェ゚;)


今年は熊の当たり年なので、一番恐いのは熊との遭遇

あのガサガサガサ があの勢いのままやって来たら
私は腰を抜かすしかなかったと思う


私の熊よけ鈴は、静かに歩いている時はあまり鳴らないのだけれど
この時は下り道だったから、わりと大きめに鳴ってくれていたかもしれない

静かになった森の中で、先への一歩を踏み出す前に
一生懸命、背負ったザックを揺すり、大きい鈴音を鳴らそうとするのにうまく鳴らない
おかしなニンゲン一匹を
誰が見ていただろう


そこは山頂から猫石のある隣の山に向かって階段状に一度下りきった所で
ぽっかりと開けた道の脇に小さな水場があった

おそらくはそのあたりにいたケモノが
相方が勢いよくやってくる鈴の音で茂みに身を隠してやりすごしたところ
今度は私の鈴の音がやって来たのでもう退散っヽ(`Д´)ノ と
ガサガサ竹藪をこいで
藪の中にあったもう少し大きい水溜まり?に突入して去って行ったのではないか?・・・

いうのが私の精一杯の想像


ただ、ザパーンと水に飛び込んだような音の後は、ザブザブ泳ぐ音がするでなく
水から上がる音がするでもなく、すぐに静かになったので
結構深め・大き目の沼か池を静かに進んで行ったようなイメージなのだけど・・・

帰ってから確認した国土地理院の地図では
そこに川や沼があるとは記されてはおらず・・・

耳に残る音への確信は、揺らいでいく


谷筋に低くなったところなので、
水たまりのひとつやふたつあってもおかしくはないけれど

「魔猫」に化かされた説、浮上

いよいよ「遭遇」に近づいたね(-_-)説も、浮上 (;゚ω゚ノ)ノ 

遠くで遭遇、キボーー(>_<)


それにしても
さすがにこういう時は現場の写真など撮らないものですね

相方は、もしも熊に出会ったら私がカメラを取り出そうとして逃げ遅れる
というのを一番心配しておるようですけれど(-_-)

無事に猫石に辿りついてからの帰路
相方と再び「ガサガサ現場」を通る時に
ココだよ(*゚д゚*)と教えながらも早々にそこを通り過ぎ
だいぶ離れてから

S「あーーあの場所の写真撮らなかった~(>_<)
K「戻って撮ってきてええで~( ̄ー ̄)ニヤ

戻りませんよ(。-_-)



6/8 猫魔ヶ岳①

明るい朝だったけれど、予報は曇りのち雨の休日
さてどうなることか?
この日の目的地は磐梯山の隣にある猫魔ヶ岳(1404m)

前に相方が単独で行った時は霧に覆われ
数メートル先も見えない状態だったという
山頂からの眺望リベンジやいかに

名前が可愛いいようなおどろおどろしいようなこのお山
今回は何に出会うのか、出会わないのか・・・

(相方は前回、金色のいきもの に出遭ったらしい(*゚Д゚*)まぢケー


道中は晴れ
目指す先は雲の中


磐梯山ゴールドラインをぐねぐねと上ったところにある八方台登山口は
駐車場広々、トイレも整備された嬉しい出発地点

駐車場を挟んだ向かい側には磐梯山への登山口があり
昨秋の磐梯山 もこちらからのルート

今回は駐車場奥にある猫魔ヶ岳・雄国沼方面へ


出発地点ですでに標高1200mくらいあるので、猫魔ヶ岳山頂までの標高差は200mほど
私にとっては登り1時間半くらいというのが、翌日にひびかなくてちょうどよい山登り

この日はアフター温泉&アフター美術館、の予定なので
道中あまりのんびりしないつもりで出発


それでも見慣れない花を見つければ立ち止まり


なんだろうねと身をかがめ


毎度ながらブナの新緑に見惚れて見上げ


ぐるんと枝をねじって育つ姿には感服


多少、険しいところでは息を切らすも


概ね心地よい木立の中の登山道


ようやく開けたところに出たものの
山頂につながる尾根は雲が横切る


ひかり足らずで花の輝きもいまひとつ


ココを登れば山頂なのだけれども


霧 なんだよね 霧 (-_-) 眺望ゼロ


なので休まず、この先にあるという「猫石」に向かいます

珍しくサクサク書き進みますのは、ハイ
この日はこの後がメインでした